★リトミックとは?

「音楽を基礎とするものではあるが、単に音楽学習の準備であるにとどまらず、むしろそれ以上に一般教養の一体系である」
(エミール・ジャック=ダルクローズ)

子どもリトミック

リトミックは、楽しく音楽と触れ合いながら、基本的な音楽能力を伸ばすとともに、身体的、感覚的、知的にも、これから受けるあらゆる教育を充分に吸収し、それらを足がかりに大きく育つために、子どもたちが個々に持っている「潜在的な基礎能力」の発達を促す教育です。

教育には、大きく分けて2つの種類があります。

【知識教育】(計算ができるようになったり、文字が書けるようになったりすること)

【人間教育】(集中力や反射反応力、その他子どもたちの基本的な能力の向上を図る)

どちらも大切であることには変わりがありませんが、【知識教育】は一生を通じて取り組むことができるのに対して、それらの知識や技術を吸収し上手に活用できるよう、個々の様々な能力を大きく育てる【人間教育】は、感覚神経が大きく育つ幼児期にこそ大切な教育です。

【知識教育】は水、【人間教育】はコップにたとえましょう。幼児期に大切なのは、小さなコップにたくさんの水を注ぐよりも、将来に備えてコップを大きくすることです。様々な知識や技術を吸収し、上手に活用できるように、まずは、個々の力を大きく育てること、このことは感覚神経が大きく育つ幼児期にとても大切なことです。

リトミックは音楽に反応して表現することを通して、心理的に身体的に基本的な能力を高めていくための【人間教育】です。
子どもたちは、楽しく音楽に合わせて身体を動かすリトミックが大好きです。お母さまもリトミックを心から楽しんでください。
子どもたちにとって、大好きなお母さまと楽しさを共有することは、楽しみたいという気持ちが倍増するものです。
子どもと一緒に楽しむ中で、普段では見られない子どもの発見や、リトミック教育の理解を、私たちと一緒に深めて下さい。
リトミック研究センター「こどものためのリトミック」認定教室では、子どもの発達に合わせた年齢別カリキュラムで、お母さまやお友だちと音楽や音に触れ合いながら、実生活に自然と反映されるレッスンを行っています。柔軟な吸収力が豊富な幼児期に、お手本となる私たち大人が一緒に子どもたちの気持ちを汲みながら、最大の愛情で包み込み、お子様の成長を一緒に見守りましょう。

★リトミック研究センター認定教室について

リトミック研究センターが認定した幼児教育のプロが指導します。

リトミック研究センターのレッスンカリキュラムでは、年齢別に細分化されたプログラムと、それに対応した独自の教具を使用しています。リトミックは指導理論が確立されていて、教室で行われる“音楽遊び”のひとつひとつにも、全て理論で裏づけされた意味が込められています。
“遊ばせ方”にも正しい知識と技術が必要です。
最近では、リトミックのような指導もよく見かけますが、少しばかりリトミックを応用したというレベルでは幼児の成長になんら貢献しないばかりか、時間のムダづかい。もちろん人間教育などとは論外です。
当教室の講師は、リトミックを幼児教育の学問として学び、研鑽し、指導ノウハウをしっかりと身につけた指導資格の取得者です。
日本の教育事情を踏まえながら正統的リトミック指導をきっちりと実践しています。あえて表現すればリトミックによる幼児教育のプロ、と呼んでもいいでしょう。

・ことば

身のまわりのものに興味を持たせ、ことばの発育を促します。
  ことばは人間の根幹。
ことばの獲得は人間としての成長に等しく、記憶が2~3歳頃から始まるのも、ことばを覚え始めるのがその頃だからなのです。
リトミック教材では、身近にあるものを楽しい絵やパズルにして興味を持たせ、指導を通して語る、読む、書くという基本を培います。
さらに、リトミックならではのリズム指導が、ことばの獲得を楽しくしっかりとサポートします。

・数

数の概念を育て、論理的な思考を促します。
「数」とは非常に抽象的な概念です。
しかし成長に応じて、子どもたちは数に代表される論理的な思考力を身につけていくことが要求されます。
リトミック教材による音楽遊びの中で楽しく無理なく、数に親しみながら読み・書きを実践、数と不可分な関係にあるリズムを通じて、数の概念を育てます。

・感覚

指・手・腕の発達を促進し、自発的な行動と自主的な活動を促します。
自由な活動と自己表現が、お遊戯などと違うリトミックの特長
手・指・腕をいっぱい使って創造力、創意工夫する力、理解力、判断力を養います。

・音楽力

身の回りのいろいろな音を通じて、音楽的な基礎体力を培います。
音楽する力は本来誰もが持っているもの。
ただし、人間の可能性を決定する幼児期に、いかに正しく、しかも自然な形で音楽にふれるか否かで音楽力は決定してしまいます。
リトミックのレッスンは楽しい音楽でいっぱい。
「音楽の学習」といった姿勢ではなく、のびのび遊びながら自然にリズムや音感などの基礎能力が身についてきます。
リトミック教材は音楽を“見て” “さわって” 理解できる工夫がなされ、体で音楽を吸収し、音楽力のゆるぎない土台を築いていきます。